昔からある家にあるスチールラックに、家電など重さのあるものを置きたい。でも重いものを置いてスチールラックは耐えられるのか、不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
また、ラックを購入する前に耐荷重という言葉を知ったけれど、どれくらいを目安にして選べば良いのか疑問を持つ方いらっしゃると思います。
スチールラックの耐荷重を超えた物を置いてしまうと、スチールラックが破損するだけでなく置いていた大事なものも一緒に破損する可能性もあるでしょう。そのためスチールラックを使用する際に耐荷重について知っている必要があります。
この記事では、耐荷重の考え方や選ぶ際のポイントをスチールラック販売店スタッフが解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
スチールラックは総耐荷重と棚耐荷重がある
スチールラックの耐荷重には、ラック全体の耐荷重を指す総耐荷重と棚板一枚の耐荷重を指す棚耐荷重があります。それぞれの違いと注意点について紹介します。
総耐荷重はラック全体の耐荷重
総耐荷重とは、ラック全体が安全に支えることができる最大の重量のことを指しています。総耐荷重は棚の枚数が変わったとしても増加するものではありません。
例えば、総耐荷重500㎏のスチールラックに棚板が2枚使用している場合でもと、4枚使用している場合でもどちらも総耐荷重は500㎏のままです。
また、総耐荷重は、スチールラックのポールや使用している棚板自体の重さは差し引かれていません。
そのため総耐荷重は置くものだけでなくスチールラック自体の重さを考慮して考えましょう。
棚耐荷重は棚板一枚の耐荷重
棚耐荷重とは、棚板一枚が安全に支えることのできる最大の重量のことを指します。重いものを置く際にはまずは棚の耐荷重を確認することが重要です。
置くものの重さがが耐荷重を超えていなければ棚を利用することができます。しかし、棚耐荷重は置くものを均等に置いた場合であることに注意しなければなりません。
例えば、棚耐荷重が80㎏の棚があり、真ん中や端一か所に80㎏の物を置いた場合、歪みや破損が起きることが想定されます。そのためスチールラックの棚耐荷重は物を均等に置いた場合に耐えられる重量であること忘れないようにしましょう。
棚耐荷重の目安
載せるものの重さや用途が決まっている方は、まずは棚耐荷重を基準に選んでみましょう。それぞれの耐荷重では、どのような使用方法が適しているかを紹介します。
耐荷重80㎏は家庭用には十分
▲[25mm] 幅90 5段 (幅91.5×奥行46×高さ178.5cm) メタルルミナスラック EL25-90185
棚耐荷重が80㎏の場合、スチールラックの中では軽量と分類されますが、調理家電や冊子類などの収納であれば十分な耐荷重となります。キッチン周りの缶詰やビン類などの食品ストック、電子レンジやトースターなどをまとめて収納したいという場合は、棚耐荷重80㎏のラックで問題ないでしょう。
耐荷重135㎏は家庭で重いものを置く予定があればピッタリ
[25mm] 幅120 5段 (幅121.5×奥行61×高さ179.5cm) ルミナススリム スチールラック MK1218-5A
棚耐荷重135㎏は業務用と家庭用の中間となるスチールラックです。ラックをテレビ台として使ったり、趣味の音楽機材やアウトドア用品など、重量のある道具を収納するような「家庭用途だけど、重いものを置くので耐荷重は余裕のあるものがいい」という場合は、棚耐荷重135kgのラックがおすすめします。
耐荷重250㎏は業務用レベル
[25mm] 幅90 5段 (幅91.5×奥行61×高さ179.5cm) ルミナススチールラック NLK9018-5
棚耐荷重250㎏は、業務で使用できるほど丈夫なラックになります。木材や商品在庫が入った段ボールなど耐荷重を気にせずに、たくさん物を載せても安心して使えるラックが欲しい場合は、棚耐荷重250㎏以上のラックがおすすめです。
耐荷重について注意するポイント
スチールラックの耐荷重に関して注意するべきポイントはいくつかあります。今回は耐荷重についてお客様からよく頂戴する疑問に沿って、解説していきます。
耐荷重内でも水槽を置いてはいけない
「スチールラックに水槽を置いても問題はないか」という質問を多くいただくのですが、メーカーではスチールラックに水槽を置くことを推奨していません。
水槽の重さがスチールラックの耐荷重以下であれば、置いても大丈夫かという質問は多くいただきます。しかし、水槽の周囲は水などが飛び散る可能性があり、防錆加工のあるスチールラックでも劣化のリスクが高まるもの。安全性を保つためにも、水槽用の台を利用しましょう。
耐荷重を超えて使用すると破損の恐れがある
耐荷重の表示は余裕をもって設定されていると聞くが、耐荷重を少し超えるのはどうなのかという質問をいただきます。結論から言いますと、スチールラックを耐荷重を超えて使用することは絶対に避けるべきです。
耐荷重は「スチールラックが安全に使用できる重量」と証明しているもの。耐荷重を超えて使用して製品を破損した場合は、正しく使用していなかったと判断され、メーカーの保証が無効になる場合があります。重いものを置く想定の場合は、耐荷重に余裕を持たせて購入するようにしましょう。
キャスターをつけると総耐荷重が変わる
スチールラックにキャスターを付ける場合、総耐荷重はキャスターに設定されているものが適用されます。またキャスターをつけている状態でスチールラックを動かす際は、さらに総耐荷重は低くなるので移動させる予定がある場合は注意しましょう。
キャスターで設定されている総耐荷重より重いものを載せる予定がある場合はアジャスターなど動かず、キャスターより耐荷重が高い足回りパーツを選ぶこともおすすめです。足元をより安定させるパーツでは、円形アジャスターが人気があります。床への設置面積が広がるので、フローリングや畳のお部屋でも選ばれます。
[25mm] ルミナス円形アジャスター4個セット (ラック1台分) P-AP-4
まとめ
スチールラックに重いものを載せたい場合は、まず棚耐荷重が何㎏に設定してあるか判断しましょう。また、スチールラックの各段に重いものを置く時は総耐荷重についても確認してください。
耐荷重を超えてしようすることは絶対に避けましょう。安全で長く使えるスチールラックにするためには、棚耐荷重、総耐荷重を守って使用してください。
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