時短料理や解凍、あたためなど、今や家庭の必需品といっても過言ではない電子レンジ。
ただ、限られたキッチンスペースの中で「電子レンジの置き場に困っている」という方も多いのではないでしょうか。実際に当店にも「電子レンジはスチールラックに置けますか?」というご相談をよくいただきます。
結論として、スチールラックに電子レンジを置くことは可能です。ただし、安全に使うためにはいくつかのポイントを守る必要があります。
そこで今回は、これまで5,000件以上のお客様対応に携わってきたスチールラックのプロが、「実際に置く際の注意点」と「電子レンジを置く場合に選ぶべきパーツ」をご紹介します。
この記事を参考にして、電子レンジの置き場所に悩む方も、安心してスチールラックを活用できるようになれば幸いです。
目次
電子レンジはスチールラックに置ける!
「そもそもラックに電子レンジって置いて大丈夫なの?」という疑問を持つ方もいますよね。結論からいいますと、スチールラックやメタルラックなど、金属製のラックの上に電子レンジなどの電化製品を置いても問題ありません。
実際に電子レンジや炊飯器、ケトルなどを1台のスチールラックにまとめて設置しているお客様も多く見られます。
さらにスチールラックは安定性が高く揺れにも強いため、回転式の電子レンジでも安心して使用できます。
ただし、電子レンジの「置き場」を選ぶにはちょっとしたコツが必要で、実際の設置には注意点もあります。ここからは、実際に置く場合の方法を見ていきましょう。
電子レンジ置き場を決める必須ポイント
電子レンジは高温や電気を扱うため、置き場所を誤ると火災や故障、思わぬ事故につながることがあります。まずは必ず取扱説明書を確認し、記載された条件を守りましょう。
そのうえで、設置場所を検討する際には「変更が難しい条件」から優先的に確認していくことが大切です。どのような棚を使うとしても、以下の6つのポイントを順に押さえていきましょう。
①コンセントの位置と配線をチェックする
電子レンジは消費電力が大きいため、専用コンセントに直接接続するのが理想です。延長コードやタコ足配線は過熱や火災の原因になりやすく、避けるべきです。
まずは設置候補の周辺にコンセントがあるか、届く距離かを確認しましょう。配線が床を横切る場合は、コードカバーを使って踏まれないよう工夫するのもポイントです。
②アース端子に近い場所を選ぶ
電子レンジをスチールラックに置いて使用する場合、アースを正しく取り付けられるか必ず確認しましょう。
スチールラックからアースまでの距離が遠すぎたり高さが合わなかったりすると、取り付けができないことがあります。その場合はラックの移動や棚の高さを調整し、確実にアースを取り付けてください。
また、アースの接続口がない場合やアース線が短く届かない場合は、家電量販店や電気工事店などの専門業者に依頼して工事を行う必要があります。
③放熱スペースを確保する
レンジは稼働中に本体が高温になります。放熱スペースが不足すると調理ムラや故障だけでなく、最悪の場合は火災につながります。
特に天面は10cm以上、背面・側面も5〜10cm程度の空間を確保しましょう。
スチールラックの場合、棚板のすぐ上に物を置かないよう注意が必要です。
④耐荷重に余裕のある棚に置く
一般的なレンジは15〜20kgですが、大型オーブンレンジは30kg近くになる場合もあります。さらに炊飯器やケトルを同じ段に置くと重量がかさむため、棚1段の耐荷重とラック全体の許容荷重を必ずチェックしましょう。
突っ張り式や簡易タイプのラックは強度不足の場合があるため、事前確認が安心につながります。
⑤使いやすい高さに置く
熱い料理を安全に取り出すためには、腰〜胸の高さ(約80〜120cm)が理想です。低すぎると腰に負担がかかり、高すぎると視界から外れて危険です。
スチールラックなら棚の高さを自由に変えられるので、自分の身長や作業動線に合わせて調整できます。
⑥調理動線を意識した置き場にする
最後に、キッチン全体での使いやすさを見直しましょう。
調理動線の中で必ず押さえておきたいのは、扉の開閉スペースを確保することです。扉が壁や家具に当たると調理の流れが滞るだけでなく、開閉そのものが不便になります。これは安全面・利便性の両方から見ても、動線上の必須条件といえます。
そのうえで、冷蔵庫やシンク、作業台、ダイニングとの位置関係はライフスタイルに応じて調整するとよいでしょう。
・冷蔵庫の隣に置いて、食材をすぐ移せる動線にする
・シンクに近くして、盛り付けや洗い物をスムーズにする
・作業台に近い場所に置いて、加熱後の料理をすぐ盛り付けられるようにする
・ダイニングに近い場所に置いて、配膳をしやすくする。
もちろん、すべての条件を完璧にそろえる必要はありません。調理スタイルや家族構成など、ご自身のライフスタイルに合った動線を優先して選びましょう。こうした工夫を取り入れることで、毎日の調理がより快適になります。
スチールラックに電子レンジを置く場合の注意点と工夫
ここでは、スチールラックに電子レンジを置く際の注意点と工夫のポイントを3つ解説します。スチールラックならではの注意すべき点です。これから設置する方も、すでに設置している方も、ぜひ参考にして安全にご利用ください。
※本記事の内容は家庭用オーブンレンジの取扱説明書を参考に記載しています。設置予定の電子レンジによっては取扱説明書の記載が異なる場合がありますので、必ずご確認ください。
①棚板にシートを敷いて安定させる
電子レンジをスチールラックに置く際に必ずおすすめしているのが、ビニールシートです。耐熱温度70℃のシートを敷けば、熱がこもるのを防ぎつつ、結露水や汚れが落ちても簡単に拭き取れます。
また、脚付きの電子レンジはスチールラックの棚の隙間に脚がはまり、安定して設置できないことがあります。その場合も、ビニールシートを敷くことで安定して置くことが可能です。
【なんで必要なの?】
ここで押さえておきたいのは、スチールラックならではの注意点です。ワイヤー棚は通気性や強度に優れている一方で、平らな面ではないため、家電の脚が沈んだりガタついたりしやすい構造になっています。そのため、シートを敷いて「平らな設置面を確保する」ことが重要なのです。
実際に電子レンジの取扱説明書にも「十分な強度を持った平らな場所に置く」「平らな場所に設置する」といった注意書きがあります。スチールラックで使用する際は、ビニールシートやウッドシートを敷いてから利用するようにしてください。
②アース線の取り付けに注意する
電子レンジのアース線を取り付けるときは、次の点に注意して取り付けを行いましょう。
- ・必ず専用のアース端子に接続する
- ・アース線を無理に延長しない
- ・アース線を折り曲げたり挟み込んだりしない
- ・確実に接続できているか確認する
【なんで必要なの?】
特にキッチンのような水回りでは感電や火災のリスクが高まります。さらにスチールラックは金属製のため、もし漏電するとラック全体に電気が流れてしまう危険があります。アース線を正しく接続することで、漏電した電気を地面に逃がし、感電事故を防ぐことができます。
③設置環境に合ったラックを選ぶ
電子レンジをスチールラックに置くときは、キッチンの環境や用途に合ったラックを選ぶことが大切です。選ぶ際のポイントは大きく3つあります。
サイズ・高さ:キッチンの広さや一緒に置く家電に合わせて、幅や奥行、高さを調整する
耐荷重・強度:大型レンジでも安心して支えられるか、たわみにくいかを確認する
防さび性能:湿気や蒸気の多いキッチンでは必須。粉体塗装やクロームメッキなどの防さび加工があると安心
たとえばスチールラックの国内シェアTOPレベルの「ルミナスシリーズ」では、以下のように用途に合わせて選べます。全て「クリアコーティング」と呼ばれる防錆加工が施されています。
- メタルルミナス:中心のたわみを抑え、幅広い用途で活躍するスタンダードモデル
- ルミナスレギュラー:シリーズの中でも特に頑丈で高い耐荷重を誇るプロ仕様。業務用や重量家電を安心して載せたい場合に最適
- ルミナスライト:軽量で扱いやすく、省スペース設置に最適。横幅は5cm刻みで選べるため、ちょっとした隙間にも無駄なくフィットし、スペースを有効活用できる
- 突っ張りラック(メタルルミナス):天井まで突っ張って転倒を防ぎ、収納力を縦方向に拡張できる
【なんで必要なの?】
電子レンジは重さも大きさもあり、しかも毎日のように使う家電です。サイズが合わないと配置に無理が出て動線が悪くなり、強度が不足するとたわみやぐらつきの原因に。さらにスチールラックは金属製なので、防さび加工がないと劣化や衛生面の不安につながります。
だからこそ、サイズ・強度・防さびの3つを満たしたラックを選ぶことが、長く安心して使うために欠かせません。
スチールラックに関しての相談や購入に関して不安な点がある方は、お気軽に当店スタッフにご相談ください。
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スチールラックのプロがおすすめする、キッチン用パーツ3選
電子レンジをスチールラックに置きたいというお客様に向けて、特におすすめのパーツを3つご紹介します。いずれもスペースを有効に活用できる便利なアイテムですので、ぜひスチールラックとあわせて取り入れてみてください。
コの字バー
スチールラックの一番下のスペースを有効活用したいときにおすすめなのが「コの字バー」です。ゴミ箱を置くためのスペースを確保できるパーツで、一番下に設置することでゴミ箱や冷蔵庫をすっきり収納できます。
また、一番下の棚を高い位置に設置するとポールがハの字に開いてしまうことがあります。その際にコの字バーを使えば、ラック全体をしっかり安定させられるのがポイントです。
スライドシェルフ
炊飯器やポットなど、蓋を開けて使う家電を置くなら「スライドシェルフ」がおすすめです。
使うときだけ前へスライドさせ、使わないときは奥にしまっておけるため、省スペースで便利に活用できます。
円形アジャスター
キッチンでスチールラックを使いたいというお客様からは「地震や揺れに強いのか?」というご質問をよくいただきます。
そんなときにおすすめなのが「円形アジャスター」です。
標準アジャスターに比べて接地面の面積が約2倍以上あるため、安定感が大きく向上します。特にキッチンでの使用を考える方から人気の高いパーツです。
電子レンジの設置も可能なおすすめスチールラックセット
これまでご紹介してきたパーツや突っ張りポールがまとめて手に入る、お得なセット商品があります。
内容はビニールシート、コの字バー、スライドシェルフ、円形アジャスターの4点。必要なものが一式そろっているので、購入後すぐに活用できるのが魅力です。
キッチン収納に悩んでいる方から特に支持されており、電子レンジだけでなく炊飯器・ケトル・ごみ箱までまとめて収納できる点が人気の理由です。
また、さまざまなサイズ展開があるため、どんなキッチンにも合わせやすい仕様になっています。ぜひチェックしてみてください。
おわりに
電子レンジをスチールラックに置くときのポイント、イメージしていただけたでしょうか。
スチールラックは電子レンジだけでなく、炊飯器やケトルなどもまとめて置ける便利な存在。ちょっとした工夫で、毎日の家事がぐんとラクになるはずです。
キッチンの導線や収納を見直すことは、調理のしやすさや気分のよさにも直結します。無理のない範囲で少しずつ整えていけば、キッチンは自然と心地よい空間に変わっていくでしょう。
あなたの毎日の料理時間が、もっと快適で楽しいものになりますように。
「ここまで読んだけど、まだ疑問がある…」 「迷ってアイテムを選べない」 などお悩みでしたら、気軽にご相談ください。
・5000件以上の対応実績がある経験豊富なプロが対応するから、大量注文や見積りも安心
・ルームスタイリストの有資格者がアドバイスするから、適切な収納方法が実現
・様々な種類のラックから最適な商品を提案するから、ご予算・用途に合ったラックが購入可能
ラック専門サイトを担当するwebデザイナーです!よく見ると色々なところで見かけるラック。身の回りで当たり前に使われているアイテムですが、実は一つ置くだけでお部屋の収納は格段に変わります!日々ラック商品と向き合うスタッフが、快適で過ごしやすいお部屋作りのヒントになる情報をたくさんお届けしてまいります◎














