スチールラックは細かなサイズ調整に対応できることが強みの組み立て式家具です。
横幅の選択肢や棚板の位置変更・枚数追加など、バリエーションの豊富さ、
DIY的な自由度の高さにより、一般のご家庭からオフィスまで幅広く活用されています。
その反面、実際にどういったサイズ展開があるのか。
どのようにして最適なサイズを判断すればよいのか?
ラックを選ぶ前の段階で戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では
「サイズ選びで失敗したくない」「サイズの判断基準が定まらない」
みなさまのお悩み解消を目指します。
さらに、初めてスチールラックを選ぼうとしている方にも解りやすく、サイズに関連しての使いやすさ向上、快適性を左右するポイントについても触れますので、お役立ていただけたらと思います。
目次
スチールラックのサイズ展開
最初に、スチールラックのサイズ展開を大きく3つのカテゴリーに分けて、それぞれのメリットやおすすめの活用例をご紹介します。お探しのスチールラックへの手がかりとなれば幸いです!
- 幅 60~110タイプ:人気の汎用サイズ、広い用途に対応。
- 幅120~180タイプ:大容量サイズ、業務用としても活躍。
- 幅 20~ 55タイプ:コンパクトサイズ、隙間を有効活用。
■ 幅60~110タイプ 人気の汎用サイズ、広い用途に対応。
家庭用の収納として最も需要があるサイズです。
対応シリーズや取り付け可能なパーツ類も豊富なので、用途に応じたDIYを楽しみたい方にも!
- 幅広い用途に対応:
生活スペースのさまざまな場所で活躍します。 - パーツが豊富:
棚板のアレンジや後付けパーツなど、自分好みのカスタマイズが可能です。 - 初心者でも扱いやすい:
組立調整が比較的簡単で、初めてスチールラックを購入する方にもおすすめです。
室内にある程度の設置スペースを確保できて、多様な品物を収納したい方におすすめです。
- リビング:
コミックのほか大型書籍、映像音楽関連、コレクターアイテムなど、エンターテイメントスペースをスッキリと整理できます。テレビ台としての設置やデスクスペースを組み上げる使い方も人気です。 - キッチン、ランドリー:
食器、キッチンツール、食品ストックの収納に。電子レンジや炊飯器など小型家電の設置場所としても不足ありません。ラック下の空間を広くとって洗濯機を設置するアレンジもいまや定番です。 - クローゼット:
衣類やバッグの収納に。高さを確保すればコートやジャケットのためのハンガーラックとしても便利です。収納ボックスと組み合わせることで、さらに活用の幅も広がります。
■ 幅120~180タイプ 大容量サイズ、業務用としても活躍。
存在感バツグンの収納力!高い耐荷重は車庫や倉庫での使用に適しています。
- 圧倒的な収納力:
オフシーズン含めた大量の衣類、季節のアウトドア用品などをまとめて収納できます。 - 業務用としても人気:
倉庫やガレージなど、広いスペースでの収納に最適です。 - 安定感抜群:
重量のあるものを収納する場合も安心です。
とにかく頑強!棚板の縦張りワイヤーと裏面のブリッジ補強もポイント。
- クローゼット:
長物やかさばる衣類を効率的に収納できます。
旅行用のボストンバッグやトランク類、シーズンごとの入れ替えにも。 - 倉庫:
災害対策や備蓄品の収納に。
広い収納スペースがあればバックヤードとして無駄なく活用できます。 - 車庫:
タイヤ、工具、キャンプやスポーツ用品の収納に。
大きなもの重いものでも気にせず一度に収納できます。
■ 幅20~55タイプ コンパクトサイズ、隙間を有効活用。
ちょっとしたスペースでの小回りが利く、飾り棚としても使い勝手が良いサイズです。
- 省スペース設計:
狭いスペースでも設置可能。
ポールの細いタイプはスッキリとした見た目ながら期待に添える耐荷重があります。 - 多様な使い方ができる:
大きいサイズと変わらない防錆性能があり、水回り~ベッドルームまで幅広く活躍可能です。 - ワゴンタイプ:
キャスター付きラックは移動が簡単で、用途に合わせて場所を移動できます。
袖机やカウンター下、隙間収納として細々としたアイテムの整理整頓にも便利です。
- キッチン、水回り:
重い食材やドリンク類のストックに。
カウンター下などデットスペースになりがちな空間を有効活用しましょう。 - リビング:
お菓子のストックやお茶のコーナー、小物を飾るディスプレイとしてもお手頃です。 - ベランダ:
坊錆に優れたガーデンラックは観葉植物の栽培、園芸用品の収納に最適。
サイズを選ぶときの3ステップを簡単解説!
サイズ展開が分かったところで、次は実際に選ぶときの方法を3ステップで解説いたします。
- 設置予定の場所をきちんと測る
- 計測サイズから余白を差し引く
- サイズ表と照らし合わせる
ステップ1:設置予定の空間をきちんと測る
スチールラック選びで最も大切なのは、設置場所を正確に把握することです。
せっかく購入したスチールラックが「設置場所に合わない」「使いにくい」事態になるのを防ぐためにも、ポイントを押さえてしっかりと測りましょう。
■ スペースを採寸する
- 幅:壁からの距離、または置きたい場所の横幅を測ります。
多くの場合、スチールラックのサイズ表は横幅を起点としています。
そのため最低限、横幅だけでも正確に測る必要があります。 - 奥行き:ラックの正面から背面までとなる奥行きを測ります。
- 高さ:腕や腰の位置を考慮にいれて、ご自身の使いやすい高さを把握しておきましょう。
身長以上に高さのあるラックで棚の最上段(天板)に品物を置く予定のある場合は、天板から天井までの距離がどのくらいになるかもイメージしておきます。
■ 記録を残す
- メジャーを使用する:
充分な長さのメジャーを使って正確に測りましょう。 - 紙に数値を残す:
ざっくりで構わないので、紙に立方体を書いて設置空間の幅、奥行き、高さを書き込みましょう。ネットで購入する場合はメモを見ながら、ホームセンターなどで購入する際にも、メモがあれば定員さんへの質問が円滑に進められます。紙に書いたものをスマホ撮影して持ち歩くのも良いでしょう。

※画像はイメージです。 (より正確な採寸のため、横幅と奥行きは床面で測ります)
ステップ2:必要な余白を考慮する
ステップ1で測った寸法をもとに、スチールラックのサイズを割り出します。
この際、測った寸法のジャストサイズを選ぶのではなく必要な余白を考慮します。
■ 計測サイズから余白を差し引く(ラックの外側に必要な余白を考慮する)
測ったスペースから一回り小さいスチールラックを置くイメージをしましょう。
冷蔵庫などの家電を設置するイメージに近いかもしれません。
余白を維持することで、運び入れ~組み立て設置作業、後からの調整がしやすくなります。
- 壁との間:
スチールラックと壁(あるいは隣接する家具)との間に5~10cm程度の余裕があると、圧迫感がなく掃除もしやすくなります。 - 天井との間:
天井や梁、室内設備にぶつからないように、30cm以上の余裕を持たせましょう。
特に大きなサイズのスチールラックは天井との余白が十分でないとポールの先端がつかえてしまい、棚板の設置に差し支えるため、注意が必要です。 - 通路:
スチールラックの周囲を人が移動する場合は、通り抜けに充分なスペースを確保しましょう。

■ ラックの内側に必要な余白を考慮する

- 幅:
収納品がポールよりも内側に収まるようにスペース配分しましょう。 - 高さ(棚板と棚板の間):
収納したい物の高さに対して3~5cm程度の余白を持たせると出し入れがしやすくなります。
棚の厚みと品物を出し入れする際の傾きを考慮します。 - 奥行き:
小さい品物や柔らかい形状の品物は奥側に落ちたりしないように5cm程度内側への収納を心がけます。
大きめで形状の安定している品物は多少はみ出しても問題はないのですが、棚のフチを踏むとガタつく可能性があるためフチの内側に収めると使用感が安定します。
■ 補足
書籍や小物雑貨など、倒れたり転がりそうな形状の品物を収納する場合は、安全性の確保とスペースを最大限に利用するため、落下防止パーツの設置がおすすめです。
「最適な余白」を確保することにより、
各段階(組み立て時、設置時、収納時)での快適性が増します。
-
- 外側)
周囲に対して充分な余裕があれば、壁や天井にぶつけて傷つける心配を減らせます。
使いやすさのために人が立つスペースの確保もお忘れなく。 - 内側)
どんなアイテムでも「決めた位置から動かす」ことを考えて
出し入れしやすく、手や指を挟まないための隙間が必要です。
- 外側)
余白を忘れて外側も内側もキッチリぴったりサイズで設置、収納をしてしまうことこそ、サイズ決めの失敗や使いにくい収納にしてしまうパターンと言えます。
ラックまわりでとる行動をイメージ(前を歩く、開閉する、取り出す、コンセントを挿す、電源を入れるなど)して余白設定すると良いでしょう
ステップ3:サイズ表と照らし合わせる
これらの採寸情報を元に、いよいよスチールラックのサイズを選びましょう。
■ サイズ表、商品仕様と照らし合わせる
- 外寸(慨寸):
サイズ表に記されている数値で、スチールラック全体のサイズです。
最初に横幅を選び、奥行き、高さで絞り込んでいくのが一般的です。
(「横幅60タイプ」のように慨寸で記されている場合があります。)
- 内寸(実寸):
商品の詳細ページ内に商品仕様として記されている数値で、外寸(実寸)からポール径を差し引いた数値を指します。(外寸と内寸の差分は次の項目で述べる柱の「ポール径」が太いほど大きくなります。)
棚板に対して実際に物を載せることができるスペースのサイズです。
当社では主だった商品の内寸を「棚板のリングとリングの間の寸法」としています。(商品仕様は各商品ページの下部にまとめられています。)
- 柱の太さ(径25mm、径19mm、径12.7mm):
柱の太さ(ポール径)は3種類あり、違いとしては見た目のほかシリーズ毎に棚板の耐荷重が異なります。・スチールラックの定番、MAX棚耐荷重250kgを誇り安定感のある径25mm。
・見た目は華奢でも意外な耐荷重を得られる径19mm、径12.7mm。室内インテリアとしてのご使用であれば、まずは見た目の好みで選んでみましょう。

左:ポール幅25mmのスチールラック
右:ポール幅19mmのスチールラック
※太さの違いを見やすくするため、アジャスターやキャスターを外して撮影しています。
■ 段数を決める
同じ高さのラックでも用途によって必要な段数が変わります。
あるいは同じ段数でも、高さが変わればまた違う用途に活かすことができます。

段数3段での用途の違い
左:高さ180タイプのワードローブ(ルミナスレギュラー)
右:高さ50タイプのテレビ台(ルミナスノワール)
- 棚板の枚数:
品物の量とサイズに合わせて、必要な棚板の枚数(スチールラックの段数)を決めましょう。
棚板は別売りパーツで追加することも可能です。バリエーションを見てみるのも楽しみ方のひとつになります。 - 棚耐荷重:
重い品物を収納予定の場合は、棚板一枚当たりの耐荷重を確認します。
実は、スチールラック1台あたりの総耐荷重は設置する棚板の種類(シリーズ)によって変動します。この重さに耐えられるか不安、という場合はお気軽にお問い合わせください。
■ 適切なサイズの商品を選択する。
ここまでくれば、あとはイメージするサイズ通りのスチールラックと出会うだけです!
最初から一つの商品に絞り込まず、同じサイズでもシリーズ違いやカラー展開など、いくつか候補となる商品に目星をつけて比較検討されることをお勧めします。
サイズに関するFAQ
サイズに関するよくある質問を集めてみました。
Q. 奥行きがラックのそれよりも大きい収納ボックスを使用できますか?
A. ボックスがラックの前後にはみ出しても、外側余白の範囲内であれば許容できます。
また、収納ボックスを棚板に載せる際、横幅に余裕があればラックの前面から入れることができます。
内箱を引き出すタイプのボックスをラックに載せたまま使用する場合は、引き出した部分を受け止める棚板(奥行き)のある方が安定します。棚板の奥行きに応じた開閉タイプをご検討ください。
Q. 奥行きがあまりとれないのですがちょうどいいサイズはありますか?
A. スチールラックは奥行き20タイプからご用意がございます。
なお、ポール径25mmのシリーズであれば、奥行き46タイプに限り棚板を引き出しとして使えるスライドシェルフも選択肢となります。
耐荷重15kgでキッチンまわりの小型家電や、プリンターなどにお使いいただけます。
Q. スチールラックの一番下の段に大きく高さをとっても大丈夫ですか?
A. 補助パーツを使い、安定性を確保すれば問題なくなります。
床から20cm以上開けたい場合、安全のため補助パーツの設置が必要です。
(棚板あるいは補助パーツが不足している場合、ポールの変形や転倒の原因となりますので設置必須としております。)

Q. 押し入れなど、元からある収納スペースを持て余しています。
A. デッドスペースに合わせた背丈のスチールラックの導入をお勧めします。
荷物を床に直置きせずに済み、空いた空間を有効活用して大容量の整理整頓ができます。

Q. 床に段差がありますが設置できますか?
A. わずかな高さの違いはアジャスターでの微調整が可能です。
(段差が2.5センチ以上ある場合は、先に棚板の設置位置調節が必要になります。)
より安定感が必要な場合は、床との設置面積が広い円形アジャスターや三角プレートの利用をご検討ください。
なお、床が大きく傾いている場合はスチールラックの設置はお勧めできません。

おまけ
ミニラック・調味料棚
コンパクトサイズでもちらっとご紹介しました。
スチールラックにはこんな両手で抱えられる可愛いらしいサイズもあります。
デスク上やキッチンの整理整頓で気分もスッキリ。お気に入りの小物を飾るためのスペースとして、新生活に向けて気軽な応援プレゼントとしてもお使いいただけます。
ポール径12.7mmという細身に反して、棚耐荷重が30kgのシリーズも。
例えばお米の袋や瓶・缶詰などを載せても問題の無い強さです。
ラック用スライドレール&台車
限られたスペースの本格的有効活用をお考えなら、収納の奥の手ともいえるこの画期的なオプションパーツをおすすめします。
レール上を滑らせることで、ラック1台分確保した余白を複数台で共有可能に。大容量の収納とスペースの確保を実現します。
まとめ
今回はスチールラックが「快適な使い心地の収納」となるように、ラックのサイズ選びで失敗しないためのポイントを駆け足でご紹介しました。
使用イメージがより具体的になって、みなさまのご期待に添えるスチールラックが見つかれば幸いです。
先ずは設置場所について正確に測り、スペースに余裕を持たせること。
その次に収納する個々のアイテムに適した余白の取り方を知ること。
是非、最適なスペースにマッチするスチールラックライフをお楽しみください!
「ここまで読んだけど、まだ疑問がある…」 「迷ってアイテムを選べない」 などお悩みでしたら、気軽にご相談ください。
・年間2000件以上の対応実績がある経験豊富なプロが対応するから、大量注文や見積りも安心
・ルームスタイリストの有資格者がアドバイスするから、適切な収納方法が実現
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渋谷のwebデザイナー。
UX/UIを学びつつ、小さな驚きと美味しいものとの出会いを楽しみに日々素朴な生活を送っています。