
「スチールラックを組み立てたけど、なんだかグラグラする…」 「大きな地震がきたら心配」 そんな風に感じたことはありませんか?
収納を安定させたい気持ちはあるものの、「何を使って、どう補強すればいいんだろう?」と迷ってしまいますよね。 実は、スチールラックには安定性を高めるための「補強パーツ」がいくつか用意されているんです。
利用状況に合わせたパーツを選ぶことで、ぐらつきや横揺れをしっかり抑えることができます。そこでこの記事では、スチールラックをもっと安心・安全に使うための補強パーツの種類と効果的な使い方をわかりやすく解説します。
読み終えるころには、「補強って難しそう…」という不安はきっと解消されているはず。日常の小さなストレスから解放され、快適な暮らしが始まりますよ。
目次
スチールラックの安定性を高める!基本の補強パーツ
スチールラックのぐらつきや横揺れは、収納物の落下だけでなく、ラック自体の転倒にも繋がりかねません。こうした状況で活躍するのが、スチールラックの安定性を高める補強パーツです。
今回は特に人気が高いブランド、「ルミナス」と「エレクター」のパーツに絞ってご紹介していきます。
※補強パーツは、異なるブランドの製品間では互換性がありません。本体ラックと同じブランドのパーツを選ぶことが前提ですので、あらかじめご了承ください。
3辺連結タイプの補強パーツ(コの字バー、三方クロスバー)
スチールラックの安定感を大きく高めたいときに活躍するのが、この3辺連結タイプの補強パーツです。コの字型になっており、ラックの足元を3方向からしっかりと固定。土台からラックを支える構造になるため、非常に高い安定性を発揮します。
底面全体で荷重を分散させるので、重い物を収納する場合や、下段に安定した収納スペースを設けたい時におすすめです。
◼️ 【ルミナス】コの字バーの特長
ルミナスシリーズに共通したサビに強いクリアコーティング加工が施されているため、キッチンやランドリーなど水回りでも安心してご使用いただけます。
・展開サイズ: 奥行46タイプ用、幅4種、ポール径25mm用
≫ ルミナスのコの字バーはこちら
◼️ 【エレクター】
三方クロスバーの特長 業務用や高荷重の環境、地震対策を重視する場面で重宝される補強パーツです。高い強度と安定性で、ラックの横揺れと支柱の傾きをしっかりと防止します。
・展開サイズ: 奥行3サイズ(30cm、35cm、45cm)、幅6種
≫ エレクターベーシックの三方クロスバーはこちら
≫ エレクターヴィンテージエディションの三方クロスバーはこちら
1辺独立タイプの補強パーツ(ワイヤーバー、ハンガーレール)
3辺連結タイプに比べて軽量で扱いやすく、最も手軽に導入できる補強パーツです。ラックのポールとポールを繋ぎ、横方向への広がりを防ぎます。 ラック下段に設置する際は、側面2辺と奥側1辺の合計3本をワンセットとして使うのが基本です。
この配置で、ぐらつきを効果的に抑えられます。 ラックの上部や中段など、好きな位置で手軽に安定性をプラスできる上に、衣類をかけたり、小物収納パーツを追加したりと便利さも兼ね備えているアイテムです。
◼️ 【ルミナス】ワイヤーバーの特長 ルミナスのワイヤーバーには、径25mmポール用と径19mmポール用の2種類があります。本体ラックのポール径に合わせてお選びください。
≫ ルミナスのワイヤーバー(25mm)はこちら
≫ ルミナスのワイヤーバー(19mm)はこちら 
◼️ 【エレクター】ハンガーレールの特長 側面用は奥行き3サイズ(2本セット)があります。 クロームに加え、ホワイトやブラックといったカラーも揃っており、デザイン性を重視する方にも選ばれています。
≫ エレクターのハンガーレールはこちら 
補強パーツに関する補足と注意点
補強パーツはタイプによって構造が異なり、それぞれにメリットと注意点があります。
補強パーツのタイプによる違い
◼️ 3辺連結タイプの補強パーツ 断面がL字型になっているため、断面が平面のワイヤーバー(ハンガーレール)よりも高い強度を誇ります。ただしL字の厚みがありラックの内寸が約2.5cm狭くなるため、収納するもののサイズに注意が必要です。
◼️ 1辺独立タイプの補強パーツ 3辺をセットで補強する際は、各辺に取り付けを行います。その際、取り付け位置ごとにスリーブを設置するため、段差が生じる点にご注意ください。
特記事項: ルミナスのワイヤーバー(幅150・180cmタイプ)は、L字型断面を採用しているのが特徴です。強度が向上する反面、内寸が狭くなる点には注意が必要です。
| 比較項目 | 3辺連結タイプ (コの字バー、三方クロスバー) | 1辺独立タイプ (ワイヤーバー、ハンガーレール) |
|---|---|---|
| 主な役割 | ラック全体の安定感向上、横揺れ防止 | ポール間の広がり防止、収納スペースの追加 |
| 得意な用途 | ・重いものの収納 ・業務用 ・地震対策を重視する場合 | ・手軽な安定性向上 ・衣類や小物収納の追加 ・DIYカスタマイズ |
| 強度 | 高い | 手軽な補強に最適 |
| 設置の簡単さ | やや手間がかかる | 簡単 |
| 内寸への影響 | 内寸が狭くなる(約2.5cm) | 段差が生じる |
| おすすめポイント | 土台からしっかり支えるため、圧倒的な安定感を求める方に最適 | 軽量で扱いやすく、手軽に補強やカスタマイズをしたい方に最適 |
補強パーツの取り付け位置
支柱のあいだに補強が入っていない区間が長いと、ラック全体が不安定になり、ぐらつきの原因となります。補強パーツを取り付けてしっかり固定してください。
◼️ 下段 最下段の補強は、安全面を考えるとほぼ欠かせません。スチールラック下段の収納スペースを使う場合は、床上30cm以内に補強パーツを設置すると効果的です。

◼️ 中段〜上部 収納スペースを補強しつつ、広さも確保できます。補強パーツに直接物を載せる場合は、重さをかけすぎないように(目安:5kg以内)、また片側に偏らないようバランスよく配置してください。
≫ ルミナス純正フック(ポール径共通)はこちら
補強パーツ「ワイヤーバー(ハンガーレール)」の取付方法
ワイヤーバー(ハンガーレール)の取り付け方を、写真付きでご案内します。
※コの字バーの取り付け方法は通常の棚板取り付け方法と同様です。
①スリーブを取り付ける。
ワイヤーバーを設置する部分にスリーブを取り付けます。
②ワイヤーバーをポールに通し、固定します。
ゴムハンマーがある場合は、上から軽く叩いて固定するとより安定します。 ≫ 通常のスチールラック組み立て方法はこちら
取り付け方法:動画で分かりやすく解説!
ワイヤーバー(ハンガーレール)の取り付けは非常に簡単です。以下の動画で、実際の取り付け手順を分かりやすくご紹介しています。
※ワイヤーバー(ハンガーレール)は、ご使用の本体ラックのブランドとサイズに合わせてお選びください。
そのほか:ポール連結に有効なパーツ
補強パーツ以外にも、ポール間の安定性を高めるパーツがあります。正式な補強パーツではありませんが、ワイヤーバー(ハンガーレール)と同様にポールの広がりを防ぐ効果があります。
※ただし、下段での補強目的での使用は推奨されていませんのでご注意ください。
ハーフシェルフ
その名の示す通りハーフサイズのシェルフ(棚板)です。わずかなスペースを有効活用できる、ハーフサイズならではの自由度が魅力です。
◼️【ルミナス】ハーフシェルフ(ポール径25mm) ルミナスのハーフシェルフにはポール径25mm専用で、通常設置タイプと後づけできるタイプの2種類があります。使用環境に合わせてお選びください。
≫ ルミナスのハーフシェルフ(通常タイプ)はこちら
≫ ルミナスのハーフシェルフ(後付けタイプ)はこちら

◼️【エレクター】ハーフシェルフ(クローム、ホワイト、ブラック)
≫ エレクターのハーフシェルフはこちら

【エレクター】サイドハンドル(奥行:35cm、45cm、60cm用)
握りやすく、ワゴンの持ち手として使いやすい設計です。テーブルクロスやタオル掛けにも活用できます。
≫ エレクターのサイドハンドルはこちら

【エレクター】ヴィンテージエディション クローゼットバー(幅3種)
4本のポールを使って設置するバーです。ハンガーポールや引っ掛け収納としてお使いいただけます。
≫ エレクターヴィンテージエディションのクローゼットバーはこちら
補強パーツの便利な活用アイデア
ここからは、これまで解説してきた補強パーツの様々な活用アイデアをご紹介します。デッドスペースを有効活用したり、収納まわりをもっと快適に整えたりと、アイデア次第でぐんと使いやすくなりますよ!
今回は、特に活用の幅が広いワイヤーバーを中心に、写真付きで以下の活用例をまとめました。
- 〇〇上収納ラック
- ラック横、後ろからの落下防止
- 上下で挟み込む収納
- 衣類の一時置き場
- 隙間を生かす収納
〇〇上収納ラック
補強パーツを使えば、ラックの下段に収納スペースを確保できます。
- ゴミ箱上収納 蓋付きのゴミ箱を使う場合は、蓋が開く高さに合わせて棚板の高さを調節すると良いでしょう。
- 冷蔵庫上収納 高さのある冷蔵庫の上に収納スペースを設ける場合は、下段だけではなく中断にも補強パーツを用います。
- 洗濯機上収納 バスケットやフックを使えば洗剤や小物類が収納しやすくなります。防水性能を活かし、タオル掛けなどにも活用可能です。

ゴミ箱の上のデッドスペースがもったいない…! 補強パーツを使えば、ゴミ箱上に有効な収納スペースを確保できます。
■ 下段スペースに何を収めるか? 使用環境によって、さらに頑丈さを追求するなら、3辺連結タイプがおすすめです。 
ラック横、後ろからの落下防止
本や箱類など横に倒れやすい形状のアイテムをワイヤーバーがしっかり支えてくれます。落として割れてしまっては困るビン類などを収納している場合は、背面側をカバーすることもおすすめです。
◼️ ちょい掛け収納を追加
キッチンには、細々した調理器具や調味料など、収納に困るアイテムがたくさんありますよね。そんな時に便利なのが、フックやバスケットを使った“ちょい掛け収納”。
側面に設置した補強パーツに引っ掛けるだけで、欲しい場所に手軽に収納スペースを増やせます。小さな工夫で、キッチンの快適さがぐっとアップしますよ。
使用パーツ
■ワイヤーバー…1点
■5連フック…1点
■バスケット…1点
■ 立てかけ収納:薄型で平たいアイテムの定位置に

薄型で平たいアイテムは寝かせておくと上に物を置いてしまったり、使いたいときに取り出しにくくなることってありますよね。ディバイダ(間仕切り)とワイヤーバーを組み合わせれば、倒れやすい薄型のアイテムも立てて収納できます。
例えばトレーやお盆、コルクシートなどの定位置が決まり、食事を運ぶ動作もスムーズに。毎日のちょっとした手間がなくなります。
使用パーツ
■ワイヤーバー奥行用…1点
■ディバイダ奥行用…1~2点
上下で挟み込む収納
フライパンやお鍋のフタ、重ねて置くと取り出しにくくてプチストレス…という方におすすめ!ワイヤーバーを2本使えば、鍋のフタを掛けて収納できるようになり、調理中でもサッと取り出せてとっても便利です。
※壁側を使った設置がおすすめです。コンロ横やシンク下のデッドスペースも有効活用できます。
付け方のPOINT ワイヤーバーの向きをポールを挟むように設置するのがコツとなります。
・下のワイヤーバーは「エンブレムを内側」に向けて設置
・上のワイヤーバーは「エンブレムを外側」に向けて設置
衣類の一時置き場

脱いだけど「まだ洗うほどじゃない服」って、つい椅子やソファに掛けっぱなしになりがちですよね。そんな“ちょい着”アイテムの定位置を作るのに便利なのが、ワイヤーバーを使った「ちょい置き」収納です。
外から帰ってきて脱いだ洋服のうち、洗濯するものはカゴへ、そうでないものはワイヤーバーにサッと掛けておくだけ。一時的な「服の仮置き場」ができることで、部屋の中が散らからず、あとからの片づけもぐっとラクになります。
ネクタイ、スカーフ、ズボン掛けとして ラックの側面や上段にワイヤーバーを取り付ければ、省スペースで使える収納場所に。“掛けるだけの片付け習慣”で、散らかりがちな衣類もすっきり片付きます。
◼️ ちょい掛け収納を追加
よく使うベルトなどの小物は、フックに“ちょい掛け”収納するのが便利。使いたい時にサッと取り出せて、戻すのも簡単です。
また、吊るす収納は視認性も高く、省スペースで整理整頓しやすいのも魅力。ハンカチや靴下のような細かいアイテムは、バスケットを使って仕分けておくと、見た目もすっきりしつつ取り出しやすくなります。
使用パーツ
■ワイヤーバー奥行用…1点
■3連フック…1点
■バスケット…1点
◼️ ハンガー置き場

ワードローブから取り出した洋服のハンガーは、そのままワードローブに戻さずにワイヤーバーに掛けておくだけで、散らばらず整頓できます。
隙間を生かす収納

みなさんは、家で余っているスリッパをどのように収納していますか?スチールラックがあれば、スリッパ立てを買わなくても大丈夫。
玄関に置いているラックやコート掛け、下駄箱として使っているスチールラックの隙間を活用して、スリッパの収納スペースが作れます。ワイヤーバーとサイドネットを組み合わせるだけで、スッキリ収納が完成!省スペースで取り出しやすく、見た目も整いますよ。
使用パーツ
■ワイヤーバー奥行用…3点
■サイドネット奥行用…1点
取り付けPOINT
サイドネットにはフックが2つ付属しています。
このフックをシェルフに掛けるだけでも取り付けは可能ですが、スリッパを収納するとぐらつきやすくなってしまいます。 そこで、サイドネットの下部を結束バンドで2か所ほど固定するのがおすすめ。ぐらつかず、しっかりと安定します◎
補強パーツつきスチールラックセット商品
ここまでのご案内で、補強パーツの重要性や便利さが伝わったかと思います。 でも実は、補強パーツがあらかじめセットになった商品もあるんです!
今回はその一部をご紹介しますので、ここからあなたの目的にぴったりのスチールラックを見つけるのもよし、お手持ちのラックに補強パーツを導入する際の参考にしてもらえると嬉しいです。
さらに地震対策の強化、安定性を求める場合の天井突っ張りラックもありますので、ぜひご覧になってみてください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した補強パーツを導入することで、スチールラックのグラつきを抑え、横揺れ対策による安全性向上が可能です。
補強で得られるのは安心だけではありません。デッドスペースを有効活用したり、用途に応じた省スペース収納を実現したりと、あなたのアイデア次第で活用の幅がぐんと広がるチャンスが開けます。
スチールラックは、ただ頑丈なだけでなく、カスタマイズすることでどんどん便利になる頼れる存在です。あなたもぜひ、補強パーツを味方につけて不安を解消し、毎日の家事がもっと楽になる、便利で楽しいスチールラックライフを始めてみませんか?
「ここまで読んだけど、まだ疑問がある…」 「迷ってアイテムを選べない」 などお悩みでしたら、気軽にご相談ください。 
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渋谷のwebデザイナー。
UX/UIを学びつつ、小さな驚きと美味しいものとの出会いを楽しみに日々素朴な生活を送っています。


























